子供の頃の謎。国語「登場人物の気持ちを答えなさい」を考えてみる
国語のテストでよくある問い
「登場人物の気持ちを答えなさい」
実際、登場人物の気持ちなんて、本人しかわかりません。
先生や作者が登場人物の気持ちを100%理解できるとも思いません。
なぜかって、あなたは自分以外の人間の気持ちを100%理解できたことはありますか?
できないのです。
他人どころか、自分自身の気持ちすら理解できていないのかもしれません。
なので
「登場人物の気持ちを答えなさい」
この問いに対する本当の答えは本人にしかわからないのです。
もしくは答えが一つではない。
だから国語って答えが曖昧で嫌いだ!
ただ、これは国語のテスト。
答えがあります。
それを踏まえた上で考えると これは気持ちを答えるテストではなく、文章内の言葉の意味を汲み取って、どれが間違いでどれが正解かを当てる問題。
例えば 「首をかしげた」「 ほっとした」 などの言葉の意味を考えて、その意味にあった答えを選ぶ。
登場人物の本当の気持ちなんてどうでもいいんです。 登場人物の行動やセリフを表現した作者の文章が全て。
その文章から読み取れる答えを導きだす。
最近のタカアンドトシのクイズ番組でもありましたね
「ザーザー」「ポツポツ」「しとしと」「ぱらぱら」
激しい順に並び替えなさい。
こういった言葉のひとつひとつに違いがあります。
それを考えた上で答えを出さなければいけません。
そう考えると、数学と同じかもしれません。
ただ、現代文を解くほとんどの子供達はそう考えていません。
純粋に登場人物の気持ちを考えて解いています(どうでない子供もいると思いますが)
そう考えると、現代文のテストは人間の性格のテストでもあるような気がしてきました。
現代文のテストをすることで、ある程度その子の人間性が理解でき その後の学生生活のサポートもできるのではないかと 性格分析のマークシートみたいなもんですね。
もし、子供達の点数をあげたいなら素直に
「このテストは、登場人物の気持ちを汲み取るのではなく、登場人物の発した言葉や状況を表す言葉を探し、それにあった答えを導きだしなさい」
なんて話した方が良い気がしました。
※ただの個人的見解です。
※問題や答えは確認してませんが、なんとなくそんな気がしただけです。